その497 ラジオ 2020.3.31

2020/03/31

車を運転しながらラジオを聴いていると、音で各地の情景を紹介する「音の風景」が流れてきた。
高知市を走る路面電車、通称「土電」での収録であった。
土電の路面電車には現役のものとしては日本最古の路線があるという。
緩く出力を上げるモーター音、乗客に対応する女性運転士。
昔の車掌さんが鳴らしたチンチンというカネの合図の名残で、
「降ります」を知らせるボタンの音は「チン」。
 
 その路面電車に乗って年末の夕方出かけた。
忘年会シーズンも終わり、12月最後の週末であった。
私が乗った時、6~7人の乗客がいるだけで、空いている席に座る。
そこは高齢者優先席であった。
ちょっと後ろめたい気がしたが他にも席はたくさん空いてるし、いいかと思った。
周りを見ると若い乗客が多く、私が最も高齢者だった。
なんだか他の席に移りたくなった。
 
 春になると山ではウグイスの声が聞こえる。「ホー、ホケキョ」というやつだ。
自分の縄張りを主張するための鳴き声だそうで、かなり間近で大きな声で聞こえると驚くこともある。
しかし、ウグイスの姿を見ることは結構難しい。
樹々の茂みの中にいてなかなか見えないし、声を頼りにこの辺り、と思って探しても、
音もなく移動して別の方向から声が聞こえる。
 
 ところで、ウグイス色はどんな色? 
ラジオの女性アナウンサーがしゃべっていた。
「ウグイス色って、実はメジロの色なんですよね。」
本当だろうか。
メジロは鮮やかな緑なのだが、メジロの色がウグイス色?? 
広辞苑で調べると、「鶯(ウグイス)の背の色、緑に茶と黒とのかかったもの。」とあり、
配色の本を見ても緑系統ではあるが、かなり地味な茶色がかった印刷であった。
先頃、土佐山田町の秦山公園の林で久方ぶりに見たウグイスの背は、薄い灰茶色のような印象であった。
本物の鳥のウグイスの色をウグイス色というのが当たっているのではないだろうか。
 
 日曜朝のラジオ番組「音楽の泉」を長年担当されていた皆川達夫さんが、番組を終了されることを聞いた。
「私事ではありますが、、、30年余りこの番組を担当して93歳となり、いささか健康に不安を覚え、、、」
といったメッセージであったと思う。
日曜に山に行く時は良く聴いていた番組だ。
AM放送だから山の中に入ってもよく聴こえる。
曲の解説はわかりやすく、またメインの曲が終わった後、
「まだ少し時間がありますから」と言って最後にかける小品の選択も趣味が良かった。
93歳のお年とは思えぬ張りのあるお声であり、まだ続けていただきたいところだが、
毎週の放送はお体に障るだろうと思う。
お体を大切にして、またお声を聞かせていただきたい。